【ヒヤッとした話】ケトルの使用であわや惨事に【過信と不注意】


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自分のことをわりと物持ちの良い人間だと思っている。

服はヨレヨレになったり、目立つくらいに色褪せたりするまで着るし、靴下も穴があくまで基本はいている。
電化製品も、故障や明らかな異常が起きたりしない限りは買い換えない。

たんに貧乏性だとも言えるだろう。やっぱり勿体ないと感じてしまうのだ。

一方で、人によっては何着もコートやダウンを持っていたり、何十足も靴を持っていたりする。
新しい家電が出るたびに買い替えたり、買い足したりする人がいるときく。今持っているものがまだまだ使えるにもかかわらずだ。

なんて贅沢なのだろうと思う。
なんの不具合もなく正常に動くのなら、べつに買い替えなくていいじゃないか。故障したり、異常が起きたりしたら、そのときに家電量販店に行くなり、ネットでポチっとするなりすればいいんじゃないの? とずっと思っていた。

しかし最近、その考えを改めるできごとがあった。

ある日のこと。

コーヒーを飲むためにお湯を沸かすことにした。
ケトルに一杯分のお水を入れて、スイッチを入れる。
赤いランプが点灯した。

一人暮らしなのでポットは持っていなかった。やかんはあるけどお湯が沸くまで時間がかかってしまうのでもう使っていなかった。

お湯が沸くまでの少しの間、居室に置かれた机の前で待つことにした。
座布団にすわりベッドにもたれ、なんとはなしにスマホをいじっていた。何を見ていたのかはもう覚えていない。

しばらくして異変に気づいた。
部屋がうっすらと白く靄がかかっていたのだ。
ハッとしてキッチンの方を見ると、ボコボコと音を立てたケトルから蒸気が噴き出ていた。
どうやらケトルの不具合でスイッチが切れずに、ずっと沸騰しつづけていたらしい。

ケトルの置かれたキッチンは目に見えて白くもやっていた。
これはヤバい、マズイと思い、急いで窓を全開にした。
しかしそれだけでは換気が追い付かないと考え、玄関のドアも開け放った。
すると、筋状の白い蒸気がゆっくり外へと流れていった。マンションの外はすっかり暗くなっていた。
5分くらい窓もドアも開けたままで換気を続けると、ようやく部屋の白い靄が消えてくれた。なんだか心配でそこからもう2分ほど開けたままにしておき、それから窓とドアを閉めた。

まだ少し動揺していた僕は、ベッドに腰かけて呼吸を整え、気持ちを落ち着かせた。
危ないところだった。
もう少し気づくのが遅れていたら、と想像する。
しかもこれが仮に、「どうせ自動でスイッチが切れるのだからその間にちょっと用事でも済ませよう」と考え、外に出ていたらと思うとゾッとした。
さすがに火事にまではならなかったとしても、火災警報器が反応してめんどうなことになってた可能性はあるだろう。

このケトルはもうかれこれ5年は使っている。
しかもほぼ毎日コーヒーを飲み、夏でもホットを好むので、1年のうち300日以上は間違いなくケトルを使用していた。
そりゃあ、不具合も起きるというものだ。
これまで家電製品の買い替えは、なにか不具合や故障が起きたりしてからでもいいと思っていたけれど、それでは遅い場合もあると今回の件で知ったのだった。